ドン突きの先になにを見る
なんというのか知らないので「ドン突き」と呼んでいる。
線路の終端の車止めのことである。
レールを折りたたんで三角形になっていたり、バネやゴムのショックアブソーバーが待ちかまえていたり、古い枕木が積み重ねてあったり。「線路は続くよどこまでも」と陽気に明るく歌っていたら、突然ドンと続かずに終わる。車止めなんてさっぱりした呼びかたでは、自動車の駐車場の後ろに埋まっているコンクリートの塊しか思い浮かばない。
構造物としても、概念としても、なにか魅かれるところがある「ドン突き」。
撮りためて眺めていれば、その先になにか見えてくるものがあるかもしれない。
西横浜駅
強羅駅(ケーブルカー)
旧新橋停車場
下高井戸駅
京王新宿駅
越中島貨物駅
なにもない。
なにも見えない。
なにもなくてもそれでいい。